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ソフトウェア開発における品質

今回の講師は製造業における品質管理を専門とされる方で、ソフトウェア開発にはあまり詳しくないようでした。ときどき「まあソフト開発はちょっと違いますがね」という一言が気になりました。

ここから先は私の独断と偏見に満ちた考察です。意見ください。

一般に、製造業では同じ規格の物を大量に作ることが目的です。したがって、作り方(プロセス)を改善して製品の不良率を下げるという考え方に基づいて実施します。最近の自動車メーカーなんかは部品のみ検査して最終製品は無検査で出荷してるらしいですが。

製造業では検査で不良品を見つけることよりも、作り方(プロセス)を改善することに早くから目を付けていました。しかし、ソフトウェア開発では試験に頼った開発がいまだ広く行われています。これはソフトウェア開発が複雑かつ専門的であり、プロセスをどのように改善してよいか分かりにくいからと考えられます。

果たしてソフトウェア開発は労働集約でよいのでしょうか。同じ物をたくさん作る仕事ではありませんよね。(似ているかもしれないけど)違う物を1つだけ作る仕事です。知識集約というべきです。

コーディングは誰でもできる。書いてある通りに作るだけだし。

本当に?

ソフトウェア開発における(本当の)品質管理も研修で教えるべきです。製造業と同じメソッドを開発現場に持ち込んでも、ゼネコンと協力会社の仲がますます悪くなるだけではないでしょうか。