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int128.hatenablog.com

プログラミングは企業戦略上の差別化につながらないのか?

大手SIerでは、社内人件費単価が外注の単価と比べて、べらぼうに高いことが多い。だから、プロジェクトマネージャも利益を出すために、社員の数を抑え、できるだけ外注しようとするのです。

(中略)

実際にコストを大きく占めているのは、外注費です。だから、単価を下げようとする動きは、外注先に向かうわけです。そして、その外注も自分たちの利益を確保するために、また、別の外注の単価を下げようとする...ry

http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20080825/1219653957

これはSIerに始まったことではなくて、さまざまな業種の大企業は下請け構造を形成しています。製造業に限らず、テレビ局なんかも同じですね。

ただ、なんでもかんでも社員で賄うのは間違っていて、非競争領域の仕事をアウトソースするのは正しい。例えば、オフィスのバックエンド業務を派遣社員にお願いするのは間違っていません。企業戦略上の差別化につながる仕事に社員リソースを集中させるのが本筋です。

ということは、大手SIerはプログラミングという仕事が企業戦略上の差別化につながらないと考えています。誰がやっても同じアウトプット。だから外注する。これはプロジェクトマネージャや管理職の判断でやってるのではなく、会社のルールとなっているところがほとんどです。

大企業の中には研究所を抱えていて、高い人件費単価から研究費を捻出していたりするので、このモデルが崩れることが一概に良いとは言えないと思います。個人的には、イノベーションを生み出す素地を育ててから、このモデルが崩壊するといい気がします。