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ネジのお話

製造業の品質管理は誤差を測っているそうです。例えば、長さ5mmのネジを作る工場があるとすれば、製造したネジの長さを測り、5mmからどれだけ差があるか調べます。そして、基準値域に入らないネジを不良品として取り除いて出荷します。4.9〜5.1mmのネジだけを出荷するわけです。出荷できる製品の割合を歩留まりといいます。

長さ5mmのネジを作るには、設計書と製造プロセスが必要です。設計書には長さや直径、ネジ山の数などのいわゆる仕様が書いてあります。これに対して、製造プロセスはネジの作り方が書いてあります。着目すべきは、設計書は仕様であって作り方ではないことです。

製造プロセスを確立させるまでには、多数の試行錯誤があります。あーでもない、こーでもない、と試作品を作るわけです。試作品を作るときに、設計書の足りないところや実は作ることが不可能だったことに気づきます。このフェーズはいわゆる研究開発といわれ、製造とは別です。

これをソフトウェア開発に読み替えた話は、みなさんの想像にお任せします。

ネジの規格に興味を持ったらwikipedia:ねじを読んでみて下さい。wikipedia:歩留まりもおもしろいです。