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GeekFactory

int128.hatenablog.com

IT業界とSI業界の間にある深い溝

SIer

正確にはIT業界の部分集合がSI業界である。IT業界については、エンジニアの未来サミットで見たid:hyoshiok氏の資料がとても良くまとまっていたと思う。

一般には非SI業界が「IT業界」と認識されている節がある。IT業界を語る中でSI業界と非SI業界が一緒に出ることはほとんどないように思う。SIと非SIの間には深い溝がある。

SIは作ってナンボの世界。受注制で食いっぱぐれがない。SIが目指す方向は多くの凡人に簡単な仕事をさせてソフトウェアを作ることにある。プロセス改善のインセンティブと値切りの誘惑 - GeekFactoryでも書いたけど、品質のブレを抑える方向と単金を下げる方向に力が働く。その手段が標準化やオフショアである。

あまりにも内向きに仕事をしているのではないか。自分の作るシステムが顧客にどんな利益を生み出すか、考えたことのある人はどれぐらいいるだろう。それよりチープな人と金でどうやってシステムを作るかに悩む人が多いはずだ。要は、攻めがなくてずっと守りのターンなのだ。

自分で手を動かすぐらいなら、チープな人を上手く使う方法を考えた方が安上がりである。プログラミングが重視されない理由はSI業界が30年変わってないからでもなく、技術がいらないからでもない。難しいことするより単金を下げた方が安上がりだからなのだ。

と後ろ向きのことを書いてきたが、SI業界を飛び出すには非常に大きな覚悟がいる。ゼネコンと同じく富が再分配される構造なので、大企業か子会社に行けばサラリーマンで食っていける。普通に給料をもらって福利厚生で暮らしていける。SI業界と非SI業界の格差が大きすぎて出るに出られないところが、業界の閉塞感を生み出しているのかもしれない。自分で手を動かすタイプの人は、増え続ける「自分しかできない仕事」に酔いしれつつ、今後の仕事を憂い続けるのだろう。

こんな記事は増田に書けばよかったw