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自ら手を動かして問題解決に臨む文化を形成したい

異動を決意した原点を振り返ってみようと思います。

私には「直営社員にもプログラミング能力が必要であり、自ら問題解決に臨む文化を形成していきたい」という一貫した想いがあります。

現場で正しい判断が行われず、後になってコストがかさんで炎上する場面を何度も見てきました。事前にすべてのリスクを考えることは不可能ですが、丸投げではなく、自ら調査して理解する姿勢があれば分かったことはたくさんあると思います。

なぜ自ら手を動かして問題解決に臨む文化が必要なのかは、過去のエントリで書いています。

私が配属になった頃の組織はそういう文化は薄く、リソースの割き方は明らかにマネジメントサイドに偏っていたと思います。優秀な方は多かったですが、

上司との面談では、社員がシステムの中身を分かるべきだとずっと主張していました。幸いにも、プロジェクトのやり方を改善していくことが好きな方でしたので、2〜3時間ぐらい議論していた気がします。トレーナーとはかなり喧嘩しました。それはキミの仕事じゃない、と何度も言われた記憶があります。今は仲良しですけどね。

前のところでは色々な仕事を経験させて頂きましたが、どの仕事でも自ら手を動かして知るという姿勢を貫きました。技術の中身を知るのは楽しいってことをまわりに伝えたかった。ただそれだけ。

その影響が少しはあったのか、組織の文化も少しずつ変わってきたように思います。プロダクトの中身に詳しい社員を育てなきゃいけないってね。自己満足かもしれないけど、とても嬉しかったです。

私がやってたことの一部でも紹介できればと思います。

ただ、私が変えた世界は小さな組織でしかない。もっと大きな世界を変えていきたい。そういう想いがあり、2010年に入ったぐらいから異動を考えました。会社全体の技術レベル向上をミッションとする組織で働きたい。

いろんな方と納得いくまでお話させて頂いた結果、現在の組織に異動することができました*1。お名前を出せなくてすみませんが、感謝しております。

これからが大変です。

大きな組織を変えるには想像を絶するパワーが必要と思います。ここでの仕事はパッケージインテグレーションではなく、純粋なSIです。まったく勝手が違うと思っています。

さらに、私は有名人でも何でもありません。どうやって自分のカラーを出していくか悩みどころです。よく考えながら、少しでもまわりに役立てるよう頑張っていきます。先達の言葉を参考にします。

*1:同じ会社とはいえ組織ツリーの最上位レベルで変わったので、別会社みたいなもんです。文化が違います。