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スーツとソルジャーの間にギークがいる

SIerって、少数のスーツが多数のソルジャーを使うことで成り立ってるんだよね。スーツ会社とソルジャー会社ははっきり分かれてて、ソルジャー会社はスーツ会社に人を派遣してる。契約上は派遣じゃないんだけど、実質は派遣だよね。

スーツ ソルジャー
単価 高い 安い
勤務地(客先除く) 自社 派遣先
会社の規模 大きい 比較的小さい
客との距離 近い 遠い
プロジェクトの全体像 深く知っている あまり知らない
作っているものの中身 あまり知らない 深く知ってる
アーキテクチャ あまり知らない 一応知ってる
進捗管理 他人のも管理しなきゃいけない リーダーがやってくれる
立場 指示する 作業する

スーツとソルジャーの中間に立つ人って、実はどこの組織にもいるんだけど(人事制度上は)あまり評価されない。そういう人はいわゆる「火消しer」になりがちで、スーツからは便利屋にしか見られないんだよね。どちらかというと、メインはスーツな仕事を淡々とやってる人が多い。

ギークSIer

ギークSIerに入ると不幸になるのは、ギークの立ち位置がないから。ただし、大企業のSIerでも中の人はみんなスーツやってるわけじゃない。新しい技術を確立したり研究したりしてる人もいる。その選択さえ間違えなければ、当面は幸せにやっていけるだろう。

最初の選択を間違えた私のようになれなければの話だけどさ。道を間違えてから軌道修正するには「けもの道」を通るしかないんだよね。