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doma-spring-bootのSQL例外変換

doma-spring-bootを利用すると、Doma2の例外クラス(JdbcException)をSpring Transactionの例外クラス(DataAccessException)に変換してくれます。例外変換の仕様が明文化されていないようなので調べてみました。どこかにまとめてあったら教えてください。

前提

  • doma-spring-boot-1.1

例外変換の仕様

契機 Doma2の例外クラス → Spring Transactionの例外クラス
楽観的排他制御エラー OptimisticLockExceptionOptimisticLockingFailureException
一意制約違反 UniqueConstraintExceptionDuplicateKeyException
1件であることを期待する検索系SQLの結果が2件以上である場合 NonUniqueResultExceptionIncorrectResultSizeDataAccessException
1列であることを期待する検索系SQLの結果が1列でない場合 NonSingleColumnExceptionIncorrectResultSizeDataAccessException
1件以上存在することを期待する検索系SQLの結果が0件である場合 NoResultExceptionEmptyResultDataAccessException
結果セットに未知のカラムが存在する場合 UnknownColumnExceptionTypeMismatchDataAccessException
結果セットのカラムにマッピングされないプロパティが存在する場合 ResultMappingExceptionTypeMismatchDataAccessException
その他のSQL例外 JdbcExceptionSQLExceptionTranslator により変換される
その他の例外 JdbcExceptionUncategorizedDataAccessException

なお、例外変換はapplication.ymlで以下を設定すると無効化できます。

# Whether convert JdbcException into DataAccessException.
doma.exception-translation-enabled: false

共通例外処理を実装する場合などに役に立てば幸いです。

参考資料

2016年の振り返り

2016年もお世話になりました。

概況

f:id:int128:20161231234424p:plain

振り返り

  • 仕事
    • Spring CloudとかSwaggerとかAWSとか触ってた。
    • JIRA, Confluence, Mattermost, ownCloud, GitBucket, Jenkins, Artifactory, SonarQubeとかをDocker Composeベースで開発基盤に導入してた。
    • 上期は暇で、下期は炎上してた。
  • 開発
  • プライベート
    • 3ヶ月弱の育休を取得した。視野が広がった。
    • 家族と過ごす時間を大切にできた。(12月以外)
    • 環境の変化に対応しながら家計を管理できた。

計画

エンジニア35歳定年を迎えます。家族と過ごす時間を大切にしつつ、専門性の高い仕事をしていけるように、働く環境を改善していきたいと思います。

2017年もよろしくお願いいたします。

Jenkinsで自分でビルドしたGitコマンドを使う

Jenkins Agentで自分でビルドしたGitコマンドを使う方法を説明します。新しいバージョンのGitを使いたい場合に有用です。

方針

JenkinsにはGitやAntなどの外部ツールを管理する機能があります。 外部ツールが必要になった場合に自動的にインストールスクリプトを実行することもできます。

設定方法

JenkinsのGlobal Tool ConfigurationにあるGit installationで、以下を設定します。

  • Name:適当な名前(例えば compiled-git)
  • 自動インストール:チェック
  • コマンド実行
    • ラベル:自動インストールを行うノードを限定する場合はラベルを指定します。
    • ツールホーム: bin/git

コマンドは以下を指定します。

GIT_VERSION=2.11.0
GIT_HOME="`pwd`"
echo "Using $GIT_HOME/bin/git"
if [ ! -x bin/git ]; then
  curl -LO "https://github.com/git/git/archive/v${GIT_VERSION}.tar.gz"
  tar -zxf "v${GIT_VERSION}.tar.gz"
  cd "git-${GIT_VERSION}"
  make configure
  ./configure --prefix="$GIT_HOME"
  make install
fi

これで設定は完了です。

実行

Jenkins Slaveにあらかじめ開発用パッケージを入れておく必要があります。RHEL系の場合は以下になります。

yum -y groupinstall 'Development Tools'
yum -y install curl-devel expat-devel gettext-devel openssl-devel zlib-devel perl-ExtUtils-MakeMaker

Gitを利用するジョブを実行してみましょう。初回のみGitのダウンロードとコンパイルが実行されるはずです。

CentOSに標準で入っているGitが古すぎてJenkinsのgit cloneが失敗する場合に使いました。Git以外にも応用できるので、いろんな場面で役に立つと思います!

改訂新版Jenkins実践入門 ――ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術 (WEB+DB PRESS plus)

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