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int128.hatenablog.com

研究をオープンにするとは

研究成果がコモディティ化してしまうからやらない。

と思ったのだが、現状の理由は論文の著作権が学会にあるので無闇に公開できないためだ。論文の全文を自由に閲覧できることは社会にとっても有用だ。例えば、営業の人が「バッチのFP算出手法」の論文を読みたくても、たいていはabstractしか閲覧できないし、アクセスコストが高くて断念してしまうだろう。

研究の過程で作成したツールをオープンソースとして公開する手法は有用だ。例えば、私の恩師はJavaソースコードをJavaMLに変換するトランスレータ(JJmlt)を公開している。オープンソースにすることでフィードバックが得られるし、論文に引用されたときも見つけやすい。すぐに役立つツールであれば社会貢献にもなる。

ツールの開発そのものが研究である場合は、企業との共同研究となることが多い。当然ながら、バイナリは公開されてもソースコードが外に出ることはないだろう。


研究のオープン化は私も興味を持っていたなぁ。

  • 自分としては脳内をブログなり、なんなりに書いてどっかの誰かの目に触れさせることで面白いコラボみたいなのができる感覚が好きなんだけどな、とか思った
  • 他にも思ってる人はいるようだ
  • 問題は「同じような研究してる&同じような(オープンとかに関して)こと思ってる人を探せるかどうか」ってところか
http://d.hatena.ne.jp/syou6162/20080124/1201106105

研究者の集まるコミュニティはあまり見ない気がする。嗜好の似た人をクラスタリングすると、特定の研究分野でコミュニティができそうだ。実は顔見知りがほとんどだったりして。