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社内Twitterは大企業病の特効薬となるか

大企業ほど、社内のコミュニケーションは狭く偏ったものになります。縦割りやプロジェクト制によるセクショナリズムで、自分が属している組織の人間としか情報交換しなくなってしまいます。

私は小さな検討グループで社内Twitterを検討しています。正式に予算が付いているプロジェクトというわけではなく、社内の活動の1つとして進めています。企画を作成して経営層にプレゼンし、納得して頂ければ全社展開という流れになります。

大企業Twitterで直面する課題

私の会社では、(全社の見解として)メッセンジャーの使用は問題ないようです。情報セキュリティの約束事さえ守れば問題なく、部署ごとに非公式にIP MessengerIRCが使われているのが現状です。隅々まで調べてみれば、すでに部署内Twitterを導入しているところがあるかもしれません。

そこで直面する課題は3つあります。

1つ目は組織の問題です。現状でも、部署によってはメッセンジャーの使用を禁止しているところがあります。Twitterも同様に対処されてしまうのは目に見えています。「チャットなんかしてないで仕事しろよ」と思う管理職は多いでしょうね。

2つ目は人の問題です。大企業には、Twitterはてなを使いこなす人もいれば、RSSって何?という人もいます。Webリテラシーの高さは正規分布を示すでしょう。まずTwitterを理解してもらうには、多大な時間が必要です。

3つ目は経営層の問題です。全社展開するには経営層を納得させる必要があります。Twitterの導入による利益は、正直なところ分かりません。数人で検討するよりも、社内外の多くの人に聞いた方が良いですね。

社内Twitterの事例

ざっと調べたところ以下が見つかりました。

我々が検討している案でも、グループやステータスの概念があります。プロジェクト外秘の情報を扱うためにはグループの概念が不可欠です。そして、外出中だけでなく「今日は元気!」「ちょっとしんどい」などの感情を表現できるステータスを考えています。

実現手段と直面する壁

これらの要件を満たすオープンソースのパッケージはないため、フルスクラッチから実装しようかなと思っています。ただ、ラインを組んで設計製造するという大企業的開発では変化に耐えられないため、数人の優秀な人たちがアジャイルに開発するのが最良です。

うちの会社にも、自らアイディアを出してさくっとコーディングできる優秀な人はいます。少なくとも新入社員研修ではいました。そういった人たちの秀でた部分が削られ、どんどん凡人になっていくのを見ると悲しいですね。