自分の仕事を愛せる世界に行こう
私も流行のムーヴメントに乗ってみます。
ソフトウェア業界(特に受託開発業界)は、基本的に正直者が馬鹿を見る世界である。顧客(あるいは経営者)が、保守性というソフトウェアの最も重要な品質を正しく評価できないという、情報の非対称性が存在するからだ。ソフトウェアの品質が、本当にいいか悪いかではなく、いかにまともであるかのように見せかけて、手を抜くかが経営者の腕の見せ所になった(売り手と買い手の間の情報の非対称性を是正する手段を持たない産業では、どこでも同様であろう)。
私がソフトウェア技術者をやめた理由 - elm200 のノマドで行こう!
何も間違ったことは書かれていない。ただ、ソフトウェア業界を語るには世界が広すぎます。受託開発のプライム、下請け、パッケージベンダ、研究開発、Webサービス、情シス部門・・・。まったく違います。社内転職した私ですら一日の過ごし方が全然違うのだから。
elm200さんはどんな人を「ソフトウェア技術者」と想定されているのでしょうかね。
ここで書かれている内容を下記のように読み替えると違和感がないと思いませんか?
受託開発における多重下請業界は、基本的に正直者が馬鹿を見る世界である。元請けSIerが、保守性というソフトウェアの最も重要な品質を正しく評価できないという、情報の非対称性が存在するからだ。ソフトウェアの品質が、本当にいいか悪いかではなく、いかにまともであるかのように見せかけて、手を抜くかが経営者の腕の見せ所になった(売り手と買い手の間の情報の非対称性を是正する手段を持たない産業では、どこでも同様であろう)。
スコープを限定しない議論は堂々巡りの原因になります。これは現実世界でも同じ。タイトルを少し変えるだけで、これから就職活動に臨む学生への問題提起になるのにもったいないなぁと思いました。