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ウェブ世界の異質文化をロングテールに広めてみよう

社内Twitterの検討会をやってると、どの層をターゲットにするかという話がよく出ます。この議論は、昨今のはてな賛否両論と本質的に同じかなと思ってます。ウェブ世界の人は面白そうなサービスをすぐ使いますが、リアル世界の人は何かの取っ掛かりが必要です。

もう書いちゃっていいと思いますが、うちには成功している社内SNSがあります。毎日日記を書いてる人もいますし、公開質問は意外と盛況です。mixiを使っている人ならすぐ溶けこめるし、そういう人たちは社内Twitterにあまり抵抗がないと思います。取り込むべきは、社内SNSにイマイチ乗り切れていない層です。

リアル世界のツールから攻める

リアル世界のコミュニケーションはずばり会話です。これは当然の認識。しかし、物理的な制約により会話できる範囲は限られています。遠く離れた人と会話するには何を使いますか?

答えの1つがメッセンジャーです。メッセンジャーの利用者は25%の人が満足しているという調査結果もあり、直感的に使えるので敷居は低いと言えます。リアル世界の会話の延長として使えるところが重要でしょう。

ウェブ世界のTwitterとリアル世界のメッセンジャーが融合すれば、両世界の交流が図れるのではないか。これが私の提案です。

公開範囲を狭めて敷居を下げる

とは言え、自分の発言がどこからでも見えるのは抵抗があります。Twitter基本的に全面公開ですが、社内でそれをやるのは危険です。上司に読まれたくないメッセージは必ずあるでしょう。デフォルトの設定をフレンドにのみ公開にすると心理的な障壁が下がり、良からぬトラブルも避けられます。

フレンドに加えて、コミュニティも設定できるようにします。コミュニティ内での議論は需要が高いと考えています。これは社内SNSのコミュニティと同じにしたいと思っています。まとめると3種類の会話があることになります。

プライベートの会話
最も身近な会話であり、リアル世界の人には取っ付きやすいでしょう。メッセンジャーの会話がこれに該当します。
コミュニティ内で聞こえてくる会話
いわゆる内輪の会話です。mixiのコミュニティとかメーリングリストの議論に近いと思います。
フレンド内で聞こえてくる会話
Twitterの会話です。知らない人は取っ付きにくいけど、ウェブ世界の人にとっては知り合いを増やすチャンスです。


既存の利用者が新参者をガイドする

どんなものでも使ってもらわないとダメ。使ってもらう中でその機能や意義を理解していくもの。本当に便利なものはみんな使うようになるはずだけど、便利さを実感できない限りは使ってもらいようがない。

「新規利用者には○○贈呈」みたいなプレゼント作戦でもいいし、モニター募集とかでもいいし、使ってみての感想文募集とか(もちろんそれはブログで書いてもらう)、YouTubeとかで使い方をガイドするなど、あらゆることが考えられると思う。

http://d.hatena.ne.jp/takerunba/20080605/p2

新しくサービスを使おうとする人は、すでに使っている人たちを手本にします。初めてmixiを使ったときにどうしていたでしょう?おそらく招待してくれたマイミクが何をしてるか見てたと思います。ブログだって、既存のブロガーが情報発信のあり方を示しています。

まずは手堅い利用者を獲得することが先決です。その人らが社内SNSに日記を書き、どんどん広がっていくサイクルを作っていきたい。草の根の活動が会社を変えるとは素晴らしいことだと思います。