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Re: ソフトウェア工学は失敗している

ソフトウェア工学が何を失敗しているかというと、その学問自体の認知度が低すぎることです。
ソフトウェア工学がどのような問題を扱う学問かが知られていない。どのような問題を扱う学問か知られていないので、その問題に直面している人がソフトウェア工学の成果を積極的には利用できない。

http://d.hatena.ne.jp/nowokay/20130322#1363969460

この部分は同意。

元記事では、XPやアジャイルソフトウェア工学に含まれないと書かれています。また、動的型付け言語はソフトウェア工学とは対極の存在という主張も読み取れます。このように、人によってソフトウェア工学の定義が異なるのも厄介な問題かもしれません。

何が正しい定義なのか分かりませんが、参考の一つとして を紹介します*1ソフトウェア工学の分野で世界最高峰といわれている国際会議で発表された論文のダイジェストを知ることができます。難解な論文が3〜4分に凝縮されるので専門分野外だと難しいですが、動向をつかむことはできると思います。昨年までの資料も公開されています。

ここからは蛇足。元記事の主張を斜め読みすれば元記事を色眼鏡で見れば、日本のSI大企業が標準化に取り組んでいる画一的なプロセスとかアーキテクチャとかフレームワークとか、現場との乖離が大きいんじゃねとも読めます。まあ、その世界だけがソフトウェア工学ではないと思います。

*1:私は関係者でも研究者でもありませんので、あくまで参考まで。