今まで人ができなかったことを実現するシステムが競争力となる
全部の仕事を乗せたとしても、「これが出来たら便利だな、でも現実は変わらないな」ってのは変わらない。
これではどぶに捨ててもいい(回収しなくてもいい)おカネしか出せない、という問題はついてまわった。
何が足りなかったんだろうって思った。
それがessaさんが書かれている「システムにヒトを配置して仕事にする」ことだってことに、今気づいた。
そこまでいって初めて、「(直接的に)経営に貢献できるシステム」が出来上がる。ウチのような卸の場合はメーカーや物流を巻き込んでシステムにヒトを配置しないとその状態が作れない。
http://d.hatena.ne.jp/aroundthedistance/20100104/1262622778
人ができなかったことをシステムが実現する。システムだけが実現できることを仕事にしてしまえばいい。その方法が「システムにヒトを配置して仕事にする」というのは納得です。
人ができないことを実現することは競争力の源泉になります。そういうシステムはプロフィットセンタとなり、経営に直接貢献することになります。
コストセンタのシステム、つまり人の作業を自動化するシステムは今後もなくならないと思います。ただ、安い労働力との競争は避けられません。人件費とシステム費の天秤が傾いてくるはずです。コストセンタのシステムに割ける費用は下がるので、SIはジリ貧なビジネスと言わざるを得ません。
プロフィットセンタのシステムを考えるのは、SIerではなく、当事者です。人ができないことを実現するには仕事のやり方や組織をも変える必要があるから。そして、人ができないことは人が最初から完璧に考えられないからです。いくら優秀なコンサルでも不可能です。
今まで人ができなかったことを実現するのは試行錯誤の連続です。エンジニアが継続的に当事者として参加していくことで、よりよい企画が生まれると私は思います。