物を作って公開する楽しみ
プログラミングしたい人々は、物が出来るまでの過程を楽しみたい人である。だから、「DBにクエリーをかけてHTMLにぶちまけるだけの簡単なお仕事」が退屈で仕方がない。しかし、アプリ開発したい人々にとって、物ができるのは出発点にすぎない。彼らが楽しむ過程というのは、それを公開し、それを人々が使ってみるところにある。それがただのハッシュなのか人工知能なのかというのは、はっきり言っておもちゃの材質程度の意味しかない。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51052844.html
趣味でWebアプリを書いて公開しているような人は、プログラミングもアプリ開発も楽しみたいでしょう。ユーザが求めているものを感じ取りながら形にしていく過程は楽しいものです。私は研修のときにJSPでメッセンジャを作って遊んでいました*1。使う人との距離が近く、フィードバックが得られる環境での開発は楽しいですね。
大規模SIで不幸なところは、顧客折衝する人と物を作る人がまったく別の世界にいることです。顧客折衝する人はどんなものが出来上がるか分からずに話してるし、物を作る人は何のために作ってるか分からない。どんなに完璧に要件定義と設計をやったとしても、その想いを共有することができないんです。むしろ、物を作る人は上の言う通りに動けばいいから想いを共有する必要などないと考える人が多い。
これではせっかくの気付きが無駄になります。JSPを書いてるだけで分かるんです。こんなに使いにくいサービスは誰のために作ってるんだ、って。新しい価値を生み出すことよりも社内外のリスクを減らすことにパワーを使うのは、いったい何の意味があるのでしょう。
これからの時代ますます物理的なモノが売れなくなっていく時代に勝負となるのは、企画やデザインでありITによる仕組みの確立のはずだと考えています。
http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20080519/1211192660
Webを使いこなしている人が企画をしてほしいです。ITが人を管理するための道具でしかなかった時代の考え方を捨てて、強力なITのパワーを使うことから生まれる価値を認識してほしい。SIのビジネスモデルから新しい価値を生み出すのは難しいことかもしれない。