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パッケージソリューションの仕事をSIerの中でやること

コトあって同期で集合研修を受けています。これまでやってきた仕事の棚卸しとか、これからの目標とか、そういった話なので、お互いの仕事内容を知る良い機会です。そこでまわりとのギャップを感じたので書きます。

私はパッケージソリューションの企画手伝い and 開発 and 保守というお仕事をやっているので、お客様はいろんな業界に渡ります。官公庁であったり、銀行であったり、製造業であったりするわけです。得意分野のノウハウを価値として売っているため、お客様の業務内容に深く入り込むことはあまりありません。

ソリューションで何がよくなるのか、どんな仕組みかを説明できる必要があるため、最低限のコア技術を知らなければなりません。例えばシングルサインオンにするとこういうメリットがあるとか、サービスの認証連携で新しいユーザを取り込めます、といった話です*1

一方で、特定のお客様との仕事をしている人もいます。むしろこちらの方が圧倒的に多いです。例えばA銀行を担当する部署があるとすると、そこでの組織構造はA銀行の業務内容に深く依存します。勘定系を扱うグループがあったり、窓口業務を扱うグループがあったり、ネットワーク全体を見てるグループがあったりします。

まずお客様の業務内容を詳しく知らないと仕事ができません。例えば、銀行窓口の人はどんな仕事をしているのか、申込用紙を確認してから端末に通帳を入れて、という流れを知っていなければなりません。業務に最も詳しいのはお客様なので、お客様との接点となる人が最も「仕事ができる」ということです。業務を知らない人は「言われたことをそのまんまやる」という役割になってしまいます。

両者で話をしているとギャップがいくつも出てきます。今回特に感じたのは、元請けの社員はお客様の業務を深く知ることに価値があるという考え方が根付いていることです。それゆえ、私のように特定のお客様べったりではない人は「なんだ業務知らないのか」という印象を最初に受けたようでした。

また、お客様と継続的なリレーションを構築しているところが多いので、(元請けや委託先を問わず)業務に詳しいベテランのほうが立場が上になるとか、自分の仕事がどう役立っているかが見えにくいとか、といった感じを受けているようでした。

ちょっと違う世界に生きている人と話すと本当に勉強になります。価値観のギャップを知って、相対的に自分を知る、みたいな。

*1:私がやってることだとこういう話です